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地理
国土はだいたい六角形をなしており、北部、西部は標高200m以下の平地が広がる。東部ドイツ国境にはヴォージュ山脈、スイス国境にはジュラ山脈が延びる。フランス国土の南東部はサントラル高地が広がり、北から南へ流れ下るローヌ川を越えると、アルプス山脈につながっていく。南西部のスペイン国境にはピレネー山脈が延びる。サントラル高地の最高峰はドール山
(1866m)。ピレネー山脈の最高峰アネト山 (3404m)
はスペイン側にそびえる。フランス全土の最高峰はイタリア国境に位置するモンブラン山 (4808m)。
国土の大半は概して緩やかな丘陵地や平野で可住地に恵まれており、温暖な気候と併せて農業大国フランスの基礎となっている。可住地の広さは日本のおよそ3.5倍にも達する。
主な河川は北から反時計回りに、セーヌ川 (776km)、ロワール川 (1012km)、ガロンヌ川
(647km)、ローヌ川 (812km)。
フランスの気候は大陸性、海洋性、地中海性の気候区に分割される。海洋性気候は国土の西部で見られる。気温の年較差、日較差とも小さい。気候は冷涼であるが、寒くなることはない。国土を東に移動するにつれて気候は大陸性となっていき、気温の年較差、日較差が拡大していくと同時に降水量が上昇していく。本来の大陸性気候は東ヨーロッパ、つまりポーランドやルーマニアが西の限界であるが、フランス東部の高地、特にアルプス山脈の影響によって、大陸性気候が生じている。地中海性気候は国土の南岸で際立つ。気温の年間における変動は3種類の気候区のうち最も大きい。降水量は年間を通じて少ない。 |
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地方行政区分
詳細はフランスの地方行政区画、フランスの地域圏を参照
フランス本土は、22の地域圏(レジオン région)に区分され、その下に96の県(デパルトマン
département)がある(各レジオンが2~8のデパルトマンに区分されている)。さらに海外には、4つの海外県と、複数の海外領土がある。
経済経済大国
フランスはGDPではアメリカ、日本、ドイツ、イギリスに続く世界第5位の経済大国である。また観光客入国数では世界一、農産物輸出額では世界第2位を占める。農業は生産額世界第6位と依然としてフランスにおける重要な産業であり、EU諸国中最大の規模を誇っている。社会党政権時代に産業国有化が進められたため、政府が経済全体で果たす役割は大きくアメリカやイギリスなどと比べても国家資本主義の色彩が濃い。近年ではルノーやフランス・テレコム、エールフランス航空の民営化などが行われたが、政府は依然として金融・保険・電力・運輸・国防産業などの分野で大きな影響力を有している。
EUの中心メンバー
ヨーロッパ連合(英語表記ではEU、但しフランス語表記での略称はUE-Union européenne-フランス語:ユニオン
ウロペンヌ となることに注意しなければならない。本項目では特に断りがない限りEUと表記する)の歴史的創立メンバーの1国であり、特に隣国ドイツとの経済的・社会的統合を推進している。フランスの金融政策はフランクフルトのヨーロッパ中央銀行で決定され、フランスの通貨は2002年始めにフランス・フランからユーロに完全に切り替わった。
鉱業
第二次世界大戦後までは、ルール地方の鉄と石炭が鉱業の大半を占めていた。21世紀初頭においては、既に鉄鉱石の採掘は行われておらず、金属鉱物資源は鉱業の対象となっていない。最も規模が大きい鉱物資源は世界シェア8位
(3.3%) の塩(700万トン、2002年時点)である。
有機鉱物資源では、石炭、石油、天然ガスとも産出するが、いずれもエネルギー需要の数%を満たす水準である。例えば石油の自給率は1.6%にとどまる。金属資源では、銀、金、その他の地下資源ではカリ塩、硫黄を採掘している。
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